ナイジェリアのウエディングは、新婦の自宅の前でダンスを踊ってスタートします。この伝統的なダンスは、新婦の他に新婦の友人なども集まって一緒に踊ります。ダンスが終わると、新婦は実父に注いでもらったヤシ酒を持って会場を回ります。ナイジェリアのウエディングでは、新郎と新婦は最初は同じ場所にいません。
ヤシ酒を持った新婦が、参加者にまぎれた新郎を探すしきたりがあります。新郎を見つけたらヤシ酒を飲ませて、新婦自身も飲むことで二人が夫婦になったことを認めてもらいます。ナイジェリア人は、とてもおおらかな性格で、お祝いごとを非常に好みます。日本では新郎新婦の家族や知人を招待しますが、ナイジェリアでは自分とは全く関係のない他人のウエディングでもお祝いに駆けつけます。
個別に出し物があるわけではなく、それぞれが好きなように食事や会話、ダンスを楽しみます。独身男性が会場で女性を口説くことも少なくありません。また、ナイジェリアでは受付をしません。ご祝儀は、ヤシ酒を飲んで夫婦になる儀式のあとに、参加者が新郎新婦に向かってお金を投げます。
お金は富の象徴で、新しい門出を迎えた二人が豊かな生活を送れるようにという願いが込められています。お金は硬貨ではなくお札を投げます。さらに甘いものも富の象徴です。ナイジェリアでは食糧が不足して甘いものが滅多になかったので、ケーキは豊かさを表しています。
ナイジェリアでは、披露宴と結婚式が一つになっています。
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