結婚式というものに対して、世間では「華やか」「おめでたいこと」その他「なんだかよくわからないけど、友達が結婚して、ご飯が食べられる会」色々なイメージがあると思います。良い思い出がある方も、もちろんそうでない方もおられるでしょう。結婚する2人にとって、挙式する、結婚式を挙げるということは、お金の面での心配もありますし、また、参列してくれる方々を決めることや、そもそもどこで挙式するかということは、大きな問題となってきます。最近は、「一生に一度のことだから」と、明らかに多額の資金をつぎ込んだ式、ムードそっちのけで、ビンゴ大会やくじ引き、余興にばかり手をかけて、親戚・友人は何しに行ったのだかわからない式など、そもそもの意味が欠落し、迷走しているようなお式があります。
そもそも、本来、結婚式のメイン・イベントであるヴァージン・ロードを花嫁とその父が歩くことにはどういう意味があるのでしょうか。これは、壇上の花婿(=アダム)に、父親(その女性を作った神様)が、花嫁(=イヴ)を渡すという儀式なのです。ある家庭で育てられた女性が、まったく別の家庭へ入り、さらに新しい家族として独立する。その契約がなされるのが、結婚式なのです。
挙式は何も、定まった結婚式場や、ホテルの式場でお祭りのように行わなければならないものではありません。なにより、参加していただいた方々に、「新しい縁の結びを祝っていただく」「新たな門出であることを知っていただく」ことがなにより大事なのではないでしょうか。私は生まれ育った家のそばの小さな教会で、親しい人々とともに、手作りのブーケやお菓子、信頼している牧師の元で挙式しました。それはまるで素敵なホームパーティのようでしたよ。
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